成・Artisan 呼吸するワークグローブの裏話
SANUKI ReMIXというアーティストと職人のコラボレーション企画に参加して誕生した成・Artisan。
その最大の特徴は甲側にベンチレーション(通気口)を備えていること。
この機構は溶接加工現場で使用する難燃耐熱グローブ(添付画像のブラック×イエローのグローブ)の技術を援用したもの。
溶接加工現場は、加工時に浴びる輻射熱や火の粉から手を保護する機能性がマスト。ただ、現場は夏になると広い室内での作業ということもあり、空調の効果が弱くかなり暑い。直射日光には当たらないものの、じっとしているだけでも汗が出てくる環境下で作業をするととにかく手袋内が蒸れる。この蒸れを少しでも軽減できるものはないのか、ということで開発されたのがこの機構。
手を握たり開いたりするたびに中にこもった湿気が外に逃げる仕組みだ。
ただ単に蒸れを軽減させればよいというものであれば、手袋の素材に穴をあけてしまえばいい。
しかし、それでは手の保護は担保できない。
手の保護を第一とするワークグローブを手掛ける工場だからこそ考え出せたこの機構は、特許出願中。
ぜひ暑い季節の様々なワークの相棒として、この「呼吸する」ワークグローブを体感していただきたい。
2022/07/08 記事のURL