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ダウンファブリックを採用する理由

SoHの2020AWシーズンがいよいよ始まりますが、今年の新商品にも昨年の断・BLOCKに引き続き抗+・PROTECTにもダウンファブリックを採用しています。
なぜ採用し続けるのかを簡単にご説明いたします。

ダウンファブリックは特別な3Dプリンター技術を用いて1枚の生地の中にダウンを入れた素材で、透湿性を持ちながら、吸湿発熱機能性、ストレッチ性などを併せ持ったハイブリッドな素材です。生地の中に鳥の羽を入れるという、その発想の斬新さに圧倒されてしまいました。
保温性と透湿性を兼ね備えていて、なおかつ適度なストレッチ性を持っているので、冬のファッション手袋に使う素材としては文句のつけようがありません。

まだあります。
とても肌触りが良い、とういうのはなかなか言葉では表現しづらいですが、抗+は裏地無でもとにかく気持ちいい感覚を得ることができます。
表面に柄のように見えているカラーもありますが、これは全てプリントで表現しています。表面が滑らかなので、まるで織物の柄生地のように見えてしまう再現性は従来の常識を超えているかもしれません。
それと今年の商品として見逃せないのは、ウォッシャブルであること。水洗い(押し洗い)可能ということで、手袋の表面を常に清潔な状態に保ってくれます。

SoHとしては手袋に使う素材としてまさに最高ランクに位置する素材、それがダウンファブリックだと考えています。

2020/10/29 記事のURL

抗・Protect 開発の想い

コロナ感染の拡大が日本でも深刻になったのが今年の3月。

2月の時点では、県外への移動制限はもちろん、外出すら許されない状況になるまで深刻化することは、正直あまり予想出来なかった。

数多くの飲食店やレジャー産業、そして我々の業務とも関わりが深い百貨店やアパレル・スポーツショップも休業となるなど、頭の中にすらなかった。

 

それが残念ながら現実のものとなった。

国難、いや世界を巻き込む未曾有の出来事となった。
当然我々縫製業にもその影響が及んできた。

 

ここでコロナに負けるわけにはいかない。

直藝を受けた飲食店やレジャー産業、各種交通機関、アパレル産業などが復活した時、支える人がいなくなれば誰が今の困難な状況を乗り越えられるのだろうか?

今こそ我々の知恵を絞って立ち向かうことを決意した。

 

あれこれ考えた結果、今までの価値観の延長線上で知恵を絞っても、どうやら自分たちが描く結果には結びつかないのではないかと思うようになった。それよりもこんな状況でも顧客や社会が必要とする価値って何なのかを考えた方がいいのではないかと。

コロナの影響はさらに長期化し、経済も一旦リセットされた。となれば、人々の心理的不安を少しでもなくするようなことが、我々の会社でもできないものか。もしそういう商品が開発できたとすれば、それこそ今の時代でも必要と認められるのではないか?

 

6月に発売する抗・Protectは、そんな想いから生まれた商品だった。抗ウイルス加工技術を持つメーカーとの出会いが大きなターニングポイントとなり、一気に商品開発は進んだ。

試作を繰り返すこと7回。ようやく出来上がったのが、抗ウイルス・吸汗速乾・タッチパネル対応の手袋でひっくり返しながら脱ぐことができるユニセックスのサマーグローブ・抗である。

 

これから徐々に経済活動が再開し、外出する機会も増えると思われる。

そんな人々の手を守り、少しでも心理的ストレスを和らげるものになってくれればという想いと共に、この商品をお届けしたい。

そしていつの日か、コロナに打ち勝ち、安心して暮らせる世の中に戻ることを強く願う。

2020/05/23 記事のURL

断・BLOCKの型のこだわり

断・BLOCKに採用している型は、掌側の革が指の爪先までカバーするような形状になっています。指先が掌側から甲側に反り上がっているような仕上がりです。これにより、指先部分の耐久性を高めるだけでなく、指先に縫い代が当たらないので装着感がとてもよくなっています。

自転車やバイクに乗った時に掌側になるべくたるみが出ないように立体裁断にしているのも特徴の一つです。

こうした細部にわたる機能を追求し、スタイリッシュに仕上げた断の型にもご注目ください。

2019/12/29 記事のURL

火018の革

火018(アイボリーカーキの2色展開)の表地に使用している牛革について、少し説明させていただきます。

この革はスエード革ではありますが、銀面にキズがあるものを使っています。銀面とは鞣した革の表皮にあたる部分ですが、動物の革ですので、表側にキズがある革もあります。傷が少ない革はそれなりの価格で流通していますが、日本のマーケットの要求は厳しいですので、表皮にキズがある革はその程度によっては流通できない場合も多く、タンナーさんの悩みの種にもなっているのが現状です。
そこで、表皮にキズのある革を有効に活用できないかという相談を受け、この商品にスエード面を表使いして採用させていただきました。
スエード面の毛羽もそろえていただいており、キズ有革で流通できない状態のものだったとは思えない仕上がりになっていると思います。

さらに掌側に使っている銀付き革も、やや表皮にキズのある革をあえて仕入れていますが、裁断パーツが小さいのでキズを避けて裁断するようにしています。

キズがある革はキズのない革に比べると価格がやや安いので、頑丈に作っている火018ではありますが、価格を抑えることができているとも言えます。こういう取り組みをすることで、少しでも日本の皮革産業の役に立ち、同時に消費者の皆様の満足も得られるようになれば、大変うれしく思いいます。

2019/11/13 記事のURL

5DAYS・組のこだわり

5DAYS ・組は表側の革手袋とインナーのニット手袋が分離するのが最大の特徴です。
インナーのニット手袋は取り外し可能ですので、洗濯することも可能です。

表側の革手袋はステッチが外側に見える「外縫い」仕様になっています。
縫い合わせてからひっくり返す「内縫い」の場合ですと縫い代が内側に出てくることになります。そうなりますと、インナーのニット手袋()が縫い代に当たり挿入しづらくなるため、外縫い仕様にしています。鹿革の縫製糸はステッチをやや目立たせるためにやや太めの糸でミシン目をやや荒くしているところも細かなこだわりポイントですね。

また、使用している鹿革は繊維が極細でしなやかかつ保湿性があるので、手袋には適した革と言われています。また組に使用している鹿革は染色後に着色剤や仕上げ剤などの薬品をほとんど使っていない、いわゆる「素上げ」の革です。素上げの革はキズが目立ちやすいため、原皮を厳選する必要があるので希少性のある革とも言えます。

さらに表地の人差し指と親指先には導電糸刺繍を施しているので、タッチパネル操作も可能。インナーニットグローブにも同じ個所に導電糸を使って編みたてているので、インナーのみで使う場合でも革をかぶせて使う場合でもタッチパネル操作できます。

二つの顔を持つ組KUMUをぜひお楽しみください。

 

PLAY YOUR HANDS

2018/12/18 記事のURL